1. 就労移行支援事業所は学校?
就労移行支援事業所は、障害者の「働く」を支援するサービスです。
事業所によって内容は異なりますが、働くために必要となる基本知識やスキルを学ぶことができ、障害者の就職活動を総合的にサポートしてくれます。
・・・と言っても、言葉では就労移行支援事業所がどのような施設なのか、いまいちイメージが沸かないかもしれませんね。簡単にわかりやすく言えば、学校をイメージするとよいでしょう。
学校には先生がいるように、就労移行支援事業所には担任の先生のような支援員がいます。就労移行支援事業所を利用される方は生徒のような存在ですから、担当支援員から様々なサポートを受けることができます。
しかしながら学業が本分の学生とは違い、就労移行支援事業所の利用者の目標は「就職」です。
就職が決まれば卒業となり、数ヵ月で卒業される方もいます。
ちなみに就労移行支援事業所は原則24か月まで利用できますが、最大で1年間延長できる場合もあります。
2. 就労移行支援事業所の利用条件
就労移行支援事業所は障害者を就労をサポートする施設ですが、障害者手帳をお持ちの方以外でも利用できる場合があります。
例えば、障害があることの証明として、医師からの診断書をお持ちの方です。休職中の方、在学中の学生も条件を満たせば利用できる場合もあります。
就労移行支援の対象者は上記表のとおりですが、実際に利用できるかどうかの判断は自治体になります。
就労移行支援事業所に興味がある方は、お住まいの自治体に問合せ、「障害福祉サービス受給者証」の申請をしましょう。
3. 就労移行支援事業所の利用金額
就労移行支援事業所がどんなに魅力的なサービスだとしても、気になるのはやっぱり料金でしょう。
ですが就労移行支援は福祉サービスです。
利用者の負担は最小限となるように、月の利用額には上限が定められています。生活保護受給者は月の利用料0円です。低所得者の方も0円で利用できる場合もあります。
世帯の収入状況は前年度の実績が問われますが、一般的に就労支援事業所を利用される方は、負担金0円もしくは9300円/月の利用額の方が大半です。なお、皆さんの中には、「安いのは良いけれど、安いなりの支援しかしてくれないのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですがご安心ください。就労支援事業所の利用料のうち10%は利用者が負担、残り90%は国と自治体が負担するという決まりがあります。就労支援は国が定める福祉サービスです。利用料金が0円だとしても、有料の方と同等の支援を受けることができます。
4. その他の費用 ※ディーキャリア春日部オフィスの場合
ご自宅の近くに就労移行支援事業所があればよいのですが、電車やバスを利用して通所される方は交通費が掛かります。ディーキャリア春日部オフィスは春日部駅徒歩2分の立地ですが、駅前ということもあって電車やバスを利用されている方が大半です。
そのためディーキャリア春日部オフィスでは、公共交通機関の利用料を補助する制度を設けています。しかも企業見学や実習に参加される場合の交通費も補助しております。※交通費補助額には上限があります。
自治体によっても交通費補助制度を設けているケースもありますので、「障害福祉サービス受給者証」の申請の際に質問してみるとよいでしょう。
なお、ディーキャリア春日部オフィスのワークスキルコースは模擬職場という位置づけではありますが、作業成果に対する報酬はありません。就労支援事業所にて行われる各種の作業は就労にむけての訓練であり、あなた自身の成長のために行われています。
【監修者】 澁江信男
ディーキャリア春日部オフィス ライフスキルコースを担当
サービス管理責任者の資格を有し、精神保健福祉士、社会福祉士、介護支援専門員の資格者
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