1. 国民には「働く」義務がある
我が国には日本国憲法により国民に定められた3大義務があります。
ひとつは教育の義務、ふたつめは納税の義務、そして勤労の義務です。教育の義務は教育を受けさせる義務ですが、私たちは「仕事をして、稼いだお金の中から税金を納めなさい」との使命を国から受けているわけです。
しかしながら、障害を抱えている方々にとっては「働く」ということ自体が大きなハードルでしょう。働いていなければ当然に税金を支払うことも困難になります。
このことは国も理解して、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律ができました。それが「障害者総合支援法」です。
この法律の障害福祉サービスのひとつに、障害者の「働く」を支援するサービスがあります。それが「就労移行支援」です。
2. 就労移行支援事業所とは
「障害者の働く」を支援するため、全国には3000カ所以上の就労移行支援事業所があります。
就労移行支援事業所は障害者の就職をサポートする施設ですが、単に就職先を紹介するサービスではありません。
事業所によって内容は異なりますが、働くために必要となる基本知識やスキル修得の訓練を受けられ、障害者の就職活動を総合的にサポートしてくれます。
就労移行支援事業所は社会福祉法人やNPO法人が運営しているものもあれば、自治体から指定を受けた民間企業が運営している就労移行支援事業所もあります。
3. ディーキャリア春日部オフィスの3つのコース
株式会社クオリティーが運営する就労移行支援事業所「ディーキャリア春日部オフィス」には、趣向を凝らした3つのコースがあります。
①ご自身の障害と向き合い、自己理解を深める「ライフスキルコース」
障害者の方はコミュニケーションが苦手な方が多いのですが、職場では良好なコミュニケーションを構築する努力が必要不可欠です。ディーキャリア春日部オフィスではコミュニケーションスキルを向上する多彩なプログラムを用意しており、ライフスキルコースでは皆さんのレベルに合わせて適切な訓練を提供します。
またビジネスマナーやセルフケア方法の基本も身につけることができます。
②模擬職場で様々な作業を体験できる「ワークスキルコース」
ワークスキルコースはライフスキルコースで学んだことを実践する模擬職場という位置づけ。一人一人に専用のパソコンを貸与します。ワードやエクセルといったオフィスソフトの基本操作はもちろんのこと、チラシ・ポスター作成といったデザイン業務も行います。
ですがワークスキルコースはパソコン操作を学ぶことが目的ではありません。訓練を通して報連相のイロハを学び、実際の職場で円滑に業務に取り組むための心構えを身につけていただきます。
③サポートを受けながら就職活動を行う「リクルートコース」
リクルートコースに移行すると、皆さんの最大目標である就労に向けての活動が本格的に始まります。リクルートコースでは応募書類の書き方を指導することはもちろん、スタッフが面接官役となっての面接練習などを行います。
リクルートコースのスタッフからのサポートだけでなく、利用者通しで情報交換しあい、過酷な就職活動に立ち向かっていきましょう!
【監修者】 澁江信男
ディーキャリア春日部オフィス ライフスキルコースを担当
サービス管理責任者の資格を有し、精神保健福祉士、社会福祉士、介護支援専門員の資格者
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