1. 障害者求人枠と障害者雇用
障害者の皆さん、障害を抱えていると就職に不利・・・、障害者を求人してくれる企業なんてあるわけがない・・・なんて思われていませんか?
このように考えてしまう気持ちは重々分かります。ですが、実際には障害を抱えながら仕事をしている方は数知れず、世の中には障害者を求人している企業は無数にあるのです。
どこかで「障害者求人枠」、「障害者雇用」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
実は日本では障害者にも働く機会を平等に得られるよう、障害者雇用促進法において国や自治体、民間企業に対し「一定の人数、障害者を雇わなければならない」という決まりを設けています。
これを「障害者雇用率制度」と呼ぶのですが、民間企業では雇用する労働者の2.3%以上(2023年4月時点の利率)の障害者を雇用しなければいけません。
2.3%というと分かりにくいかもしれませんが、労働者43.5人に対し障害者1人雇用になります。つまり大企業であればあるほど、障害者をたくさん雇用しているという現実があるのです。
このように考えると、障害者の求人は決して少なくないということがご理解できるでしょう。
なお、この決まりで設けられる採用枠のことを「障害者求人枠」、障害者求人枠で働くことを「障害者雇用」と呼びます。
2. 障害者雇用で応募するためには
障害者手帳をお持ちでない方も就労移行支援事業所を利用できる場合がありますが、障害者雇用に応募するためには、障害者手帳が必須になります。
ディーキャリア春日部オフィスをご利用されている方の場合、就職活動をメインとするリクルートコースに移行される時点では障害者手帳をご用意される方がほとんどです。
ちなみに障害者雇用は、皆さんの障害具合の詳細を応募企業に開示することが必要です。そのうえで採用する企業は、皆さんの障害を理解して、配慮をしなくてはなりません。この配慮のことを「合理的配慮」と呼びます。
ですが皆さんが抱える障害のことを企業に理解してもらうためには、それ相応のものが必要です。
ディーキャリア春日部オフィスの場合、それ相当のものに値するものが「ナビゲーションブック」です。ナビゲーションブックを一言で説明すると、「あなたの取扱説明書」です。
ナビゲーションブックには障害特性や診断に至った経緯を記載し、あなた自身でどのような対処をするのか記載します。その上でどうしても対処しきれないことは合理的配慮を求めます。
3. オープン就労とクローズ就労
障害を抱えていたとしても、健常者と同じ土俵に立って一般就労を目指したいという方もいらっしゃるでしょう。実際に障害者雇用、一般就労のどちらかを選択するのは、皆さんの自由であり権利です。
しかし障害者の方が障害を隠して一般就労した場合は、当然に健常者と同レベルの仕事を要求され合理的配慮は得られません。
そこで皆さんに知ってもらいたいのが、「オープン就労」と「クローズ就労」です。
オープン就労とは就職先に皆さんが抱える障害を開示すること。 ※開示したくないことは内緒でもかまいません。
クローズ就労とは障害があることを内緒にしておくことです。 ※内緒と言っても障害があることを開示する義務はありませんので、解雇事由にはなりません。
障害者雇用の求人は比較的単純作業が多く、障害への配慮が受けられる反面に給与水準が低い傾向があります。
障害者雇用では思うような求人が見つからない・・・と思われる方は、一般雇用で障害を開示するオープン就労を目指すのもひとつの手です。
ですが、このあたりの判断を皆さん一人で行うのは難しいものです。そのために障害者の就労を支援する就労支援事業所を利用されてはいかがでしょうか。ディーキャリア春日部オフィスのリクルートコースには専属のスタッフが在籍、あなたが安心して就職活動できるようサポートします。
【監修者】 澁江信男
ディーキャリア春日部オフィス ライフスキルコースを担当
サービス管理責任者の資格を有し、精神保健福祉士、社会福祉士、介護支援専門員の資格者
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